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Movable Typeのカンファレンス「MTDDC 2012(Movable Type Developers & Designers Conference 2012)」に参加しました。
どうもどうも。こんにちは。株式会社コミュニティコムの星野邦敏です。
Movable Typeのカンファレンス「MTDDC 2012(Movable Type Developers & Designers Conference 2012)」が、2012年8月4日(土曜日)13時から18時に、品川のMicrosoft本社ビルであるということで、勉強をしに参加しました。
「MTDDC 2012(Movable Type Developers & Designers Conference 2012)」の会場を後ろから撮影。ザッと数えた限りでは、60人くらいの参加者のように思いました。
8月4日(土)MTDDC 2012(Movable Type Developers & Designers Conference 2012)を開催します | MovableType.jp
以下、とってだしレポートです。
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1.開会 ごあいさつ
関信浩 (シックス・アパート株式会社 代表取締役)
「MTDDC(Movable Type Developers & Designers Conference)」は、今回のイベントで、10回目。
Movable Typeのバージョン5から、開発の主導が日本となり、一旦、アメリカから離れたが、再進出した。
2.Movable Typeのサステナビリティ
長内毅志 (シックス・アパート株式会社 Movable Type 製品企画 マネジャー)
Movable Typeは2001年に生まれて以来、10年にわたって世界中のユーザーに使われてきました。当セッションでは、Movable Typeの10年間を振り返りつつ、ソフトウェアとコミュニティの 継続性(サステナビリティ)についてご紹介すると共に、Movable Typeの最新情報についてお伝えします。
・オンラインの環境でいつでも試せるようになった。
・今は、東京を中心に、アメリカとヨーロッパの3拠点で開発している。
・2012年10月8日に10周年を迎える。
Movable Typeバージョン1
・同時多発テロの後に公開されて、ブログのムーブメントを牽引。
Movable Typeバージョン2
・トラックバック機能が付いた。
・日本語に対応。
Movable Typeバージョン3
・日本で普及し始める。
Movable Typeバージョン4
・カスタムフィールドが実装される。
・CMSの傾向を強めた。
Movable Typeバージョン5
・日本主導の開発になった。
「サステナビリティ=継続性」が重要。
Movable Typeのコミュニティが最も大切だと思っています、とのこと。
現在の、Movable Typeのコミュニティの構造だそうです。
3.VMインポート機能によるサーバ構築時間の短縮
作村裕史 (シックス・アパート株式会社 クラウド事業開発 シニアコンサルタント)
クラウド技術では、仮想化を用いることでソフトウェアのインストールが完了した状態のサーバイメージを作成できます。VMインポート機能を使うことで仮想環境でソフトウェアがすぐに利用できるようになります。ソフトウェアをサーバにインストールする作業がなくなり、制作・開発現場でインストール作業のためのリソース・工数を減らせます。
Movable Typeのバージョン5.2から、Nginx+PSGI対応になったとのこと。
Movable Typeを手元に再現できる技術として、VMイメージに着目した。
VMイメージを使わないサーバー構築。
VMイメージを使った場合のイメージ。
上の写真のようなメリットがあるとのこと。
今後こうなるであろうという予測とのこと。
実際のデモもありました。
Dropboxと自動的に同期させる方法もTipsとして紹介されていました。
4.Movable Type 5.2 Overview (エンジニア目線)
高山裕司 (シックス・アパート株式会社 Movable Type 開発エンジニア)
Movable Type 5.2 では何が変わったのかをエンジニア目線で説明します。
また、プラグイン等が 5.2 へ対応する際に注意するべき点なども実際のコードを交えながら解説いたします。
・ビジュアルエディタでTinyMCEが採用された。
・WebサイトのURLのパスを制限できる。
・入力したものを保存するパスを指定できる。
・SMTPの認証をサポートした。
・クラウド。
Movable Typeは、Perlのプログラムで書かれています。
以前の構成。
それが、こうなります。
Nginxのメリット。
Nginxのデメリット。
Nginxは、Perlで動かしづらい(CGIを動かす構造そのものを持っていないから)けど、「Starman」というもので対応できる、とのことです。
5.Azure と MT のフシギな関係
柳下剛利 (シックス・アパート株式会社 シニアコンサルタント)
いつもオープンソースのコミュニティ活動でもお世話になっている、Microsoftの武田さんの登場です。
Windows Azure含め、現在のクライド基盤の構成図とのことです。
Windows Azure。
Windows Azureが採用されている国内事例。
Movable TypeがWindows Azureに対応する理由。
Windows Azureの特徴(1)。
Windows Azureの特徴(2)。
Windows Azureの特徴(3)。
ここで、Microsoftの武田さんに、バトンタッチ。
Microsoftの武田さんによるデモ。
6.The New Rich Text Editor
天野卓 (株式会社ToI企画 取締役 Movable Type 開発エンジニア)
Movable Type 5.2 ではリッチテキストエディタに TinyMCE が採用され、APIも新しくなります。
このセッションでは、最初に新しいリッチテキストエディタの機能とカスタマイズ方法の説明を行い、続いて新しい API で何ができるようになるのかをデモを交えて紹介します。
Movable Typeのバージョン5.2から、ビジュアルエディタとして、LGPLライセンスで公開されているオープンソース「TinyMCE」が採用されたとのことです。
今までは、独自のビジュアルエディタを開発していたけど、「TinyMCE」になったとのことです。
TinyMCE
http://www.tinymce.com/
Movable Typeが今まで独自で開発していたビジュアルエディタでは、このようなデメリットがあったそうです。
「TinyMCE」を採用したことで、そのデメリットは解消されたとのことです。
「TinyMCE」の説明。
ちなみに、「TinyMCE」は、WordPressやMODxやJoomla!では、随分前から採用されているので、WordPressやMODxやJoomla!などのCMSを使っている人には今更な感じもあるとは思います。
「TinyMCE」の標準的なボタン。
CSSで「TinyMCE」のビジュアルエディアの見栄えも変更できます、とのこと。
この辺りも、WordPressやMODxやJoomla!などのCMSを使っている人には、既に当たり前になっていることでしょう。
「TinyMCE」は、プラグインなどによって、機能を拡張できます、とのこと。
この点についても、WordPressやMODxやJoomla!などのCMSを使っている人には、当然のことだと思いますが、例えば、WordPressであるようなTinyMCEの拡張プラグインのようなものが、今後、Movable Typeでも開発されるのではないかということでした。
Enterキーでbrを挿入できます。
HTML5モードにもできます。
リンクを相対パスに変換もできます。
管理画面のボタンを追加する。
管理画面のボタンを増やした後の画面。
管理画面のボタンを増やした後の画面。
コードを見せることもできます。
スライド資料
7.Movable Typeとスマートフォン対応技術の最新事情
宮永邦彦(アイデアマンズ株式会社 代表取締役)
静的なHTMLファイルを生成するMovable Typeでは、WebサイトをPC・スマートフォン・タブレットへと対応させることが難しいと思われる方がいるかもしれません。ところが現在はブラウザサイドのCSSとJavaScriptを活用した方式が確立しつつあり、CMSを選ばずマルチデバイス対応を行うことが可能になっています。本セッションではいま旬のマルチデバイス対応表現である”jQuery Mobile”と”レスポンシブWebデザイン”を比較解説し、実践的なノウハウをご紹介します。
AnotherCustomFieldsプラグイン拡張パックのご紹介
藤本壱
非機能要件のひとつ バックアップでやっていること
柳下剛利(シックス・アパート)
記事一括編集画面の改善
荒木勇次郎
MT初心者に向けてサイトを作成中です。MTQの姉妹サイトになれたらと考えて活動中です。(MTってこんなにおもしろい!!)
佐藤ちよ(mt:Lovers)
MT(メタ) LOVE!
壽かおり(シックス・アパート)
Movable Typeでモバイルギャラリーサイト構築
塚口祐司
並列再構築とは
井内政宏
MTLayoutSlotプラグインでテンプレートをスッキリと!
宮永邦彦
entryの保存は何を再構築するか
小野崎直昭
MTコマースのご紹介
「retaW aoyama/tokyo」というWebサイトは、Movable Type&MTコマースを使って、作られているそうです。
retaW aoyama/tokyo
5分で作るMTプラグインのひな形
奥脇知宏
開発ノウハウを活かしたMTシステムの構築
内藤謙一
運用に優しいCMSの管理画面の作り方・考え方
鈴木健太郎
スライド資料
MTDDC 2012 TOKYOのLTでお話しました #mtddc | Weeekend STUDIO
多言語対応のウェブサービスを!
野田純生
MT構築時のチョットした小ネタ
吉田圭介
pseudo dynamic website with Movable Type
平田大治(シックス・アパート)
Movable Typeのカンファレンス「MTDDC 2012(Movable Type Developers & Designers Conference 2012)」が終わった後、スタッフやスピーカーの皆さんで写真を撮られていました。
懇親会
どうもどうも。「郷に入れば郷に従え」派の、星野と、Microsoftの武田さんです。
Movable TypeのTシャツを来て、懇親会に参加させていただきました。
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カンファレンスを聞いた直後のメモを公開していますので、撮った写真やスライドを見直して、事後的に記事を追加編集することもあるかもしれません。また、もし間違いなどありましたら、ご指摘いただけましたら、嬉しいです。
また、写真を載せただけで、文章の無いところは、後ほど文章を書きます。
個人的には、「7.Movable Typeとスマートフォン対応技術の最新事情」が大変参考になりました。Movable Typeに限らず、他のCMSでも活きてくるお話だと思いました。後ほど、詳しく書けたらと思っています。
Twitterのハッシュタグは、#mtddcということで、ハッシュタグを追えば、他の方のつぶやきも見れて良いかもしれないです。
事後的な動画などは無いそうですが、スライド資料は、どこかに公開されるそうです。(おそらくシックス・アパート株式会社の公式サイトで、きっと事後レポートなどあるのではないでしょうか。)
以上となります。
ありがとうございました!
IT事業と不動産運営事業を行う株式会社コミュニティコムの代表取締役。埼玉県さいたま市の大宮駅東口近くの「コワーキングスペース7F」「シェアオフィス6F」「貸会議室6F」の運営代表者。「大宮経済新聞」の編集長。WordPress日本語公式サイトのイベントカレンダー更新。他、複数の一般社団法人とNPO法人の理事などをしています。趣味は自分の思い付いたWebサービスを自分で自由に開発することです。最近は農業と食と家庭菜園のビジネスなどにも興味があります。